ひとりの不幸もみのがさない住みよいまちづくり全道運動 第28弾 

事例1 交流活動

『ふるさとお楽しみ会』~廃校になった小学校がふれあいの場に~

佐呂間町知来自治会

 

 

 佐呂間町知来自治会(62世帯)では、少子化による小学校の廃校を惜しむ住民の声に応え、自治会が町から譲り受けた校舎を「ふるさと知来館」と名付け、住民の交流の場として活用しています。
 7月15日には、地域の高齢者と小学校の同窓生を招き、ふるさとお楽しみ会を行いました。「ふるさと知来館」には、小学校開校以来の資料や写真のほか、町の歴史を詳しく記した年表等が展示されており、同窓生らとともに眺めながら昔話に花を咲かせ、昼は婦人会の手打ちそばに舌鼓。夕方になり、グラウンドに盆踊りの太鼓が鳴り出すと、子ども達が一人また一人と集まってきて、大きな踊りの輪ができました。夕食はバーベキューで盛り上がり、希望者はふるさと知来館に宿泊。翌日は、ゲートボールやパークゴルフ等で気持ち良く汗を流しました。
 参加者からは「小学校の同窓生と何年ぶりかに再会して、話が尽きなかった」と、ふるさとのあたたかさと、人と人とのつながりを実感したお楽しみ会となりました。

 

 

▲昼は婦人会による手打ちそば

 

▲子ども達との盆踊りの輪

 

事例2 在宅福祉サービス活動
『ふれあい訪問活動』~高齢者の健康を願い毎月訪問~

伊達市中央地区第9自治会

 

 

 伊達市中央地区第9区自治会(202世帯)では、高齢者のみなさんが元気に暮らし続けられるように、75歳以上の高齢者91名のお宅を月1回訪問する「ふれあい訪問活動」を行っています。
 訪問は、福祉部委員6名が地区ごとに分担して実施。世間話を通して、健康状態を確かめながら見守っています。また、誕生日にはお祝い品を手渡したり、節分前には干支の絵付けをした手作りのひょうたんを一年の健康を祈って配る等、高齢者とのふれあいを大切にした訪問を行っています。
 訪問する福祉部委員は、毎月第2水曜日の定例会で集まり、見守りの近況報告や活動で改善したいこと等を情報交換しあい、活動を振り返っています。また、「あるひとり暮らしの高齢者のお宅で回覧板がよく止まってしまう。」との班長からの連絡によって、福祉部委員がその高齢者に話を聞きに行ったところ、初期の認知症の疑いがあることがわかった例もあり、それからは社会福祉協議会のアドバイスを受けながら頻繁に見守り訪問をしているそうです。
 さらに、普段あまり外出されない高齢者には、困りごとはないか丁寧に話を聞いて、仲間づくりができるよう町内会の集まりにお誘いする等、高齢者の立場に立った活動は、高齢者の方々の生活を支えています。

 

 

▲近所で採れた野菜をおすそ分け

 

▲来月も健康でいてくださいね

 

事例3 啓発活動
『健康づくり料理教室』~和食で美味しく健康に~

砂川市新町町内会

 

 

 砂川市新町町内会(194世帯)では、健康を考えた食事を作ってもらおうと、「私たちの健康は私たちの手で」を合言葉に、和食をテーマにした健康づくり料理教室を開催しました。
 当日は、地域の高齢者19名が参加。はじめに、保健師さんから、認知症を予防するために栄養バランスの良い食生活が大切との話を聞いた後、参加者の血圧と体脂肪を測り健康状態を確かめました。さらに、和食についてのビデオを見て、和食が日本文化を育んできた歴史と、特に高齢者の体にやさしい食事であることを学びました。
 その後、調理に取りかかり、北海道産のサンマと自然農法のかぼちゃを使って、サンマの和風ハンバーグ、かぼちゃの団子汁等の和食料理に挑戦しました。なかには日ごろあまり料理されない男性の参加者もいて、包丁の持ち方や段取り等、周りの参加者と協力しあって完成。できあがった料理はみんなで美味しく試食しました。
 参加者からは「とてもやさしい味付けで美味しかった」「健康のために、こうした和食の回数を増やしたい」等の声が聞かれ、料理教室は来年も実施予定で、高齢者を介護する家族や、育児中のお母さん等にも参加を広げていきたいとのことです。

 

▲試食では全員が完食しました

 

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